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公式に萌えた直後に、妄想出すのって恥ずかしいのですけど
半端にも出来ないので、あげときます。 妄想のかけら。
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言ってなかった気がするのですが、この妄想は少し切ない系の話でした。
あと、エビスが良い奴過ぎ。子若も優し過ぎ。べった甘。ご注意下さい。

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※以下、妄想のかけらです。苦手な方はご注意下さい。
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【わずらい・5/5】
おばさんが仕事を辞める事になりました。

遠方で一人暮らしをしていたおばさんの母親が
体調を崩したので、看病する為に実家に戻り
そこに腰を据える事にしたのです。

おばさんも迷った末の結論だったのですが
お別れの日はやっぱり寂しくて
 「元気でね…」と何度も言って、泣きました。

エビスも寂しかったのですが、精一杯
おばさんを励まそうと「元気で」と見送りました。

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エビスの少ししょんぼりした背中を見ていたら
子若まで泣きたい様な気持ちになりました。

あの女が居なくなって…
エビスがあの女に見せていた表情を
見る事はなくなったけれど…

気持ちが晴れる訳ではありませんでした。
ちっとも、嬉しくなかったのです。
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あくる日子若は、おばさんが最初の頃
(子若が「エビスを子供扱いするな!」と言う以前)
エビスの頭にほわりと手を乗せて、
撫でていた事があるのを思い出しました。

…この所、エビスは、よく働いているから、
だから、アタシがエビスを撫でてやってもいい。
「もっと精進せい」と、励ましてやっても良い。


子若がエビスの頭に手を伸ばしてみると
エビスは、ぶたれると思った様で
ビクっと縮こまって、表情を曇らせました。


その縮まり具合に、撫でる気力がそがれました。
きびすを返して、ぷいっとどこかに行ってしまう子若です。

「………、ふん!」


エビス「???」ってなります。

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あくる日…
エビスは普段どおり振舞っていました。
庭の枯れ落ち葉なんかを掃除したりしていました。

でも、ふと、空を見上げて、少しの時間、ぼーっと
ちょっとだけ、おばさんの事を考えていたりしました。

そんな時、子若がエビスの前に立ちふさがります。

じ~っと、睨まれます。エビスはやはり表情を曇らせて 
「あの…、なんでしょう。ゴリョー様…」と言いました。

子若は
「今日は特別だからな」と言って、エビスの頭を抱きこみました。


エビス「!?」と、なります。

「今日だけ、アタシがあの女の代わりになってやる」
「え…、え!俺、あの人にこんな事してません…;;」
「甘えてみたいと、思ったんじゃないのか」
「ど…して…ですか」 そりゃあ、ちょっとだけ、ちょっとだけ
(こういう人が母親だったら…)と思った事がありました。

なるべく優しく、エビスの頭を撫でる子若。
「………」エビスは、どうしようと困惑してしまいます。
「甘えていいと言っている」

無理です。とエビスは思いました。
おばさんはおばさんで、ゴリョー様はゴリョー様です。

でも…、ゴリョー様は俺が落ち込んでいると思って
(実際少し落ち込んでいたけど)気をつかってくれてるのか…。

その気持ちだけでとても嬉しく、ゴリョー様の事がもっと好きになりました。

エビスは「あ、ありがとうございます。五嶺様…」と体を離しました。
五嶺様は不満だった様で、ぐいっとエビスの腕を引っ張りよせ
もう一度抱きしめました。「良いって言ってるだろ」

「いえ、そもそも、どうしたら良いのか、よく分からないしですし…。」

(あわわ…なんかコレ…、他の社員に見られたらどうしよう…)
エビスは、心臓がドキドキしてきました。

「…他の社員に見られたら」
「え」
「アタシがお前にヤキ入れる為に、物陰に連れ込んだと言えばいい」

そんな事を話していたら、
本当に他の社員が子若を探して近づいてきました。

その社員が塀の向こうから、子若を見つけ 「若様」 と
声をかけようとした瞬間
五嶺様はエビスをパチーンとひっぱたきました。
社員は、倒れこんだ子エビスに気がついて驚きました。

「ど、どうされましたか!?」
「……この豚が、いつまでも
メソメソしてるんで気合を入れていた」


「そそ、そうなんです。申し訳ありません。」
エビスはヒリヒリする頬を擦りながら言いました。

「そう…ですか。あ、五嶺様、お客様がお見えです」
「分かった。今行く。」
子若はエビスの方を振り返る事なく、スタスタと屋敷の方に戻って行きました。

子若を呼びに来た社員は
ぶたれた子エビスの表情を伺ったのですが、
その表情があまりに穏やかだったので、放心しているのかと思い

「大丈夫だって。若様は見限ったら本当にクビになさるんだから。
だからあんまり落ち込むなよ。」
 と励ましてくれました。

子エビスは、その人には声に出してお礼を言い、
子若には、心の中で、お礼を言いました。
(…ありがとうございます、ゴリョー様…)


(おしまい)
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おっそろしくべた甘な妄想でしたが、実はアップした本人も
(なんでこの妄想「出せる」と思ったんだろ…;)と相当不思議です。
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